店舗内装工事で、引き渡し前に必ず確認しておきたいこと

引き渡し直前は、つい「間に合った」で気持ちが前のめりになります。

オープン準備が佳境だと、細かい確認を後回しにしたくなるからです。

ただ、引き渡し前の確認を雑にすると、開業後に“地味に効く不具合”が残りやすくなります。

店舗内装工事の引き渡しは、完成の合図であると同時に、トラブルを潰せる最後の山場でもあります。

ここで直せることは、開業後だと直しにくいです。

この記事では、引き渡し前に必ず確認しておきたいポイントを、現場目線で整理します。

引き渡し前の確認が重要な理由

引き渡し前は、是正できる時間が残っています。

引き渡し後は営業が始まり、作業時間が取れず、段取りも難しくなります。

だから引き渡し前に「直すべきもの」と「運用で吸収できるもの」を切り分けることが大切です。

もうひとつ大事なのは、支払いと連動する点です。

最終支払いの前に、仕上がりと動作を確認しておくと、話がこじれにくくなります。

気持ちよく開業を迎えるための、最低限の“保険”になります。

立会い確認の進め方

確認は、気合いで見るより段取りで勝ちます。

おすすめは、事前に「図面と仕様」と「現場」を照らし合わせる形です。

見た目の粗探しではなく、約束どおりにできているかを確認する姿勢が、結局いちばん早いです。

当日は、スマホで写真を撮りながら進めます。

指摘は口頭で終わらせず「場所」「内容」「期限」をその場でメモに残します。

最後に是正の立会い日を仮で押さえると、ズルズルしません。

引き渡し前に必ず見るチェック項目

ここからが本題です。

専門知識がなくても判断できるポイントを中心にまとめます。

どれも「気づいたらすぐ指摘」できる項目です。

仕上げの状態

仕上げは、傷や汚れが一番残りやすいです。

クロスの継ぎ目、角のめくれ、塗装ムラ、床の傷、巾木の浮きなどは、引き渡し前に直したほうが楽です。

照明を点けた状態と消した状態で見え方が変わるので、両方で確認します。

建具も見落としがちです。

扉のチリが揃っているか、閉まり方が重くないか、開けたときに壁に当たらないかを確認します。

開業後に一番ストレスになるのは、こういう小さな違和感です。

動作と使い勝手

引き出し、扉、可動棚、鍵は全部触ります。

触って初めて分かるズレがあるからです。

特にカウンター周りは、営業中に触る回数が多いので、違和感があると毎日積み上がります。

ここは遠慮しないほうが良いです。

「こんなものか」で流すと、後から直すほど面倒になります。

触って気になるものは、その場で一度共有しておくのが安全です。

電気と照明

照明は全点灯チェックが基本です。

スイッチごとにどこが点くかを確認し、想定と違う場合はその場で整理します。

調光やセンサーがある場合は、実際に動かして反応を見ます。

コンセントも、数ではなく位置で困ることが多いです。

レジ、POS、ルーター、充電、厨房機器、掃除機など、使うシーンを想像して確認します。

ブレーカーの位置と回路も把握しておくと、トラブル時に落ち着いて対応できます。

水回りとニオイ

水回りは「水が出る」だけでは不十分です。

排水の流れ、漏れ、異音、臭いを確認します。

特に排水臭は、開業後に気づくと対応が大変です。

手洗い器やシンクは、水を出して止めて、しばらく様子を見ると漏れが出やすいです。

床に水が回らないか、キャビネット内が濡れないかを確認します。

飲食店なら、この確認は必須です。

空調と換気

空調は「冷える・暖まる」以外も重要です。

風が直接当たって不快にならないか、音が気にならないかを確認します。

換気は、厨房やトイレ周りで効きが悪いと、体験に直結します。

オープン直後に「暑い」「臭う」が出ると、口コミにも響きます。

営業中に調整できる範囲と、工事が必要な範囲があるので、違和感は引き渡し前に共有しておくのが安全です。

外観と入口まわり

外観は昼と夜で印象が変わります。

可能なら夜の見え方も確認し、照明の当たり方やサインの視認性をチェックします。

入口の段差や扉の開閉、雨の日の水の入り方も確認しておくと安心です。

入口はお客様の第一接点です。

ちょっとした不便が、そのまま「入りにくさ」に化けます。

使い勝手の違和感がある場合は、早めに相談したほうが結果的に安く済みます。

開業目線で一度だけやっておく確認

引き渡し前に、実際の運営を一回だけ“仮想で回す”と精度が上がります。

スタッフがどこに立ち、どう動き、どこで詰まるかを歩いて確認します。

この確認で、後悔が一気に減ります。

例えばレジ前の行列想定です。

待ち列がどこまで伸びるか、導線が塞がれないかを見ます。

厨房やバックヤードの出入り口がぶつからないかも、歩くと分かります。

ここは図面より現場が正解です。

開業前に気づければ、置き家具の位置調整だけで解決できることも多いです。

逆に気づかないと、営業しながら毎日我慢することになります。

よくある見落とし

引き渡し前に見落としやすいのは、派手な不具合ではありません。

毎日使って地味に効く部分です。

代表はこのあたりです。

コンセントがあと一つだけ足りない。

照明の色が想定より白く、落ち着かない。

扉の当たりが悪く、閉まりが気持ちよくない。

排水の臭いがじわっと上がる。

Wi-Fiの死角が出てレジが不安定になる。

こういう問題は、開業後に気づくと対応の難易度が上がります。

引き渡し前の確認で潰しておくと、開業準備がぐっと楽になります。

まとめ

店舗内装工事の引き渡し前は、仕上げだけでなく動作と運用を確認するのが大切です。

仕上げ、建具、電気、排水、空調、外観は、開業後に直しにくいポイントが多いです。

当日は写真とメモで指摘を残し、是正の期限までその場で決めておくと、段取りが崩れません。

仙杜工務店では、店舗開業をご検討中の方に向けて、引き渡し前の立会い確認も含めた店舗内装工事のサポートを行っています。

「ここは直すべきか」「これは運用で吸収できるか」を現場目線で整理し、開業後に効くストレスを減らすことを重視しています。

オープン日が迫っている状況でも、是正の優先順位と段取りを一緒に組めますので、気になる点があれば早めにご相談ください。

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